観光という仕事。
旅。旅行。観光。
国内旅行に海外旅行。
インバウンドとアウトバウンド。
それらのキーワードは、もはや番人がわかる単語になりつつありますよね。
ひと昔前に比べたら、みんなが気軽に旅行に行ける!
という時代にはなりましたが、思わぬ出来事でいきなり難しくなる。
今ならさしずめ「コロナ・パンデミック」。
もっと言えば「ロシア・ウクライナ問題」もその一つ。
行き先によっては、各地で起こるテロや衝突なども、障害の一つ。
あまり話題にならないけれど、私が働いていた「イエメン」も、
現在「戦争中」で観光はおろか、
行くことすらできません。
「観光は平和産業」と言われる所以です。
エジプトにご縁ができてからもずっと、
「いつかはイエメン」と心に留めています。
けれど、まだまだ出口も見えません。
戦争というとても悲しい現実の前に、
美しい街並みや景色が、どんどん変わって行くと聞かされ、
なんて無力なのだろうと、首を垂れていた時代もありました。
けれど、観光という「仕事」で皆さんにお伝えできるのは、
必ずしも「楽しい体験」「美しい世界遺産」「美味しい食事」だけではなく、
新旧併せ、その国の魅力を伝えて行くこともありなのでは、と。
とはいえ、私が実際イエメンに足を踏み入れることができるのは
まだまだ、まだまだ、まだまだまだまだ先だと思うけれど、
いつかこの目でその変化を確認した時は、
皆さんにも是非、ご覧頂きたいと思っています。
なんだか今日は真面目な話になってしまいましたが、
これを読んだ皆さんが少しでも
イエメンに思いを馳せてくだされば幸いです。
それが、今現在大変な状況にあるみんなへの、
一番の応援になると、知っているからです。
「観光は平和産業」
私がいつまでも皆さんに、「旅の楽しさ」を伝えられるよう、
世界がずっと、どんな場所でも、平和でありますように。