旅は行ける時に行こう。
パンデミックになって早二年。
自由が制限されてもうすぐ二年。
旅ができなくなってそろそろ二年。
段々と慣れつつある自分もちょっと寂しい。
2020年初頭からのパンデミック・パニックは、
私たちの想像以上に大変で複雑で面倒で、
そして長く続くことになりました。
遡って2010年。
「アラブの春」が始まった中東は、それまで以上に不安定な状況を作り出し、
2011年にはもっとひどくなりました。
中でもイエメンは2014年から隣国との戦争が勃発。
2015年には空爆がひどくなり、とても訪問できる国では無くなってしまいました。
2005年の国際博覧会のご縁からイエメンの旅行会社に勤務し、
10年以上その観光プロモーションを手伝ってきた私のところへは、
「イエメン行きたかったんですよ!」と言うお声がたくさん届きました。
その度に一人心で唇を噛み、「どうしてその時いらっしゃらなかったのか」と、
口から出そうになるのを一生懸命こらえています。
それぞれにそれぞれの事情がある。
誰だっていつでも自由ではない。
そんなことは重々承知していてもなお、
とても悲しい寂しい気持ちになってしまうのです。
パンデミックはいつか収束し経済が回るようになり、旅行も再開するでしょう。
私が住むフランスはもう観光客が押し寄せ、ヨルダンにも観光客が訪れています。
しかし、戦争中とされるイエメンは、いつその国の扉が我々に開くのか
全くわかりません。
「いつか行きたい国」を「次に行く国」へ。
いまから準備をしておいても遅くはありません。
『遠足は思いついた時からが遠足』
さぁ、皆さんは「次」、どこへ行きますか??