中東で働く:イエメン,  流しのOL

イエメンという国-ep.001:出会い

也門。

イエメンを漢字で書くとこう。

音を当てたのだろうと思います。

さて、日本の皆さんにはあまり馴染みのない国かもしれませんが、
私にとっては「第二の故郷」と呼んでもおかしくない場所。

今日は、そんなイエメンと私との、出会いのエピソードを。


2005年3月

時は遡って16年前。
まだ私が少し若くて(笑)なんでも出来る!と思っていた頃に遡ります。
その年に開催された「愛・地球博」こと万国国際博覧会で働くことになりました、
役割は「途上国支援パビリオンアテンダント。

日本政府が招待した60の国に「日本人スタッフを三人ずつ配置しましょう」
というプロジェクト。

総勢200名近く選ばれるわけですが、
下は「高校卒業したての18歳女性」から定年退職した60歳の男性まで、
バラエテイに富んだ、個性的で力強いメンバーが集結!
本当に楽しい185日間でした。

沢山の国がある中、私が担当することになったのはアラビア半島の先端、
世界地図向かって左側の「イエメン共和国」。


研修最終日、担当国が決まる場面。一人一人名前と国名が読み上げられていく。
まるで何かのオーディション会場のよう。

そして私の番が来る。

会場に響き渡る「ミタニミワサン、イエメン キョウワコク」のアナウンスを聞いた時は
「え?なに?イエメン?それって食べられるの?」な心境になったほど
それまでの私にはとてもとても、遠い遠い国。

その翌日、初めて万博会場入りしスタッフと出会う。

「・・・・見分けがつかない・・・・。」

これが最初の印象、、、、。


浅黒い人が多く、みんなヒゲを蓄えている。
名前で覚えようにも「ムハンマド」「アハマド」「その他一つ」くらいしかない。
*あくまで当時の私の記憶。

「・・・・・しかも英語ができる人が少ない。」

その上、パビリオン(建物)が出来上がっていない、、、。
開幕は3月25日、プレオープンを考えたら24日には完成していないと困る。

おかげで地元のテレビ局からは「まだ出来上がってないパビリオンがあるそうです!!」
とニュースで流される。
そのインタビューに答える私・・・・


慌ててしまって適当なコメントを言ったように思いましたが、
何と視聴者の皆様にはとても好意的に受け取ってもらえたようで、
「あ!テレビのおねえちゃんだ!」という励まし(?)の声を頂きました。

当時のオンエアをご覧になった方、記憶にある方はほとんどいないと思いますが、
「パビリオンが出来上がってませんが大丈夫ですか?」
という趣旨の質問に私がお答えしたのは下記の通り(抜粋)。

「イエメンパビリオンが出来上がる過程をも、ぜひ見て楽しんでいただけたら!」
「みなさんのご来場を心からお待ちしております!」

かなり記憶はあやふやですが、どうやらそんな主旨のコメントをした模様です。

自宅のどこかには、このニュースのビデオテープ(!!!)があるはずなのですが、
見つけられるか知らん、、、。

ご希望の方がいらしたら、見つかり次第?公開したいと思います(笑)。

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『流しのOL』として日本を回遊しておりましたが、 なぜか中東へご縁の橋が掛かり気がついたら国外へ。 イエメンを皮切りにエジプトへと流れて行きました。 そしてふと気がついたら現在なぜかParis暮らし。